夏〜デカいスイカとの戦い〜

小学生の頃は夏が好きだった。母親がアイスを買ってきてくれてたし夏休みもあったし18時くらいまで遊んでても怒られなかった。あの頃は18時まで遊ぶなんてとてもじゃないけど不可能だった(親に怒られるので)。今じゃ20時に帰っても「飯ないぞ」って愛情0の"おかえり"がドアを開ける音と共に返ってくる。

そんなことはどうでもいい。
夏だ。夏なのである。夏といえば何だ、そうだ、スイカだ。食べよう、食べるしかない。タピオカブームの次はスイカブーム。
根拠は今タピオカよりスイカを5倍食いたいと思っているから。

イカを食えオタク達。スイカを食って夏になれ。この夏に乗り遅れるな。

ということで、僕はスイカを食べる。

この記事を書くためにスイカを食うと言うより家にスイカがあったのでこの記事を書いています。

親にスイカを切り分けてもらった、何故か4等分してた(普通8だろ殺すぞ)

4等分されたスイカの食いにくさったらありゃしない。この記事書く前にかき氷2氷(かき氷の単位)いったので蜜の方が糖度高くてあんまり甘くなかったですね(この情報いる?)

上の方はスイカ素人の僕でも簡単に食べることが出来たが、問題は下の方(皮に近い実)。

口でいこうにも4等分サイズなので実が鼻に当たる。どうしたものか、ここで地元のデパートのハイハイ選手権4位(人生での実績これだけ)の天才僕君はスプーンを取り出し下の方の実を掬って食べようと思った。

イカチョロ━━━━━━━━━━━━━━━

僕はオタクなのでスイカを食べ尽くした。

だがスプーンで掬っている時に僕は大事なことに気付いた

僕は美味しいスイカを食べることから、スイカを食べ切ることに時間を費やしていたのである。

人間は大人になるに連れ精神が硬化していく。

これは〇〇だ、と1度思い込めばその思い込みは誰かに言われるまで思い込みだと分からないのだ。

僕は夏休みなのに学校で午前中潰してクソ暑い中登下校していることを思い出した。

17、青春真っ只中。

あぁ、

私、何やってるんだろう。

おいでスティーブ、もうここにはスイカはいないのよ。
「本当かい?」
えぇ、本当よ
「うぅ、怖かったよぉ」
ティーブ、私、何に見える?
「...どうしたの急に?」
私、キスマイの藤ヶ谷に似てない?
「...似てる」
うふふ、これ書いてる人、死にたいでしょうね。

台所にスイカを持っていき「もう来るなよ」と呟く。

「分かった」、スイカがそう言った気がした。

都市部の規模の大きな祭りでこのスイカと共に花火を見たい。高台で、「また一緒に来れたらいいね」なんて言いながら。

僕の夏が終わった。

終わり方がキモすぎる、